レンタル彼女PREMIUM

 

お客様が「主役」になれるひととき

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STORY of 中村千花

レンタル彼女PREMIUMが創業された当初から、キャストのディレクションを担当している中村千花。
「ディレクターは裏方だから」といって、今まで表に出ることのなかった中村千花だが、キャストのデビューから取材の裏側までにほとんど関与しており、キャストのすべてを知っているといっても過言ではない。
今では売れっ子となった水城咲や大森碧だが、彼女たちは自然と人気が出たわけではなかった。
人気キャストがスターとして輝き続ける魅力を開花させていった経緯や、レンタル彼女PREMIUMに携わることになったきっかけを聞いた。

他人の感情に敏感だった子供


恐らく、子供の頃は寂しさを抱えていたんだと思います。
両親は自営業のためほとんど家にいませんでした。
同居していた祖母が私の面倒をみるはずだったのですが、日舞に夢中だったため、お弟子さんにお稽古をつけるのに手一杯で、私はずっと自宅にある稽古場の隅に放っておかれました。
お弟子さんが常に何人もいたので、稽古場は賑やかだったのですが、そこには子供が騒いではいけないような張り詰めた空気がありました。

人がたくさんいるにもかかわらず、自分を気にかけてくれる人は一人もいません。
それどころか、稽古に励むには子供は邪魔な存在です。
そういった環境で育ったおかげで、私は人から必要とされていないんだなという自覚は常にありました。
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そのせいもあって、小学校時代はあまり学校に行っていませんでした。
いじめにあったわけでも、コミュニケーションの取り方が分からないわけでもなく、私一人が学校に行かなくても誰も気にしないということに気づいたからです。
家にいたとしても、周囲の大人は忙しくしていて誰も何も気に留めてはくれません。
だったら好きなことをしていようと、朝から晩まで家でずっと本を読んでいたのです。
本を読んでいる時は、お話の世界にどっぷりひたることができるため、寂しさを忘れることができました。
そして、読むだけでは飽き足らず、話の続きを想像しては満足していました。
やがて、想像の世界を文章として書き表すことを覚え、後に小説家としてデビューをしました。

悩みには必ず原因があると知って


小説家になろうと志したのは、中学生の頃からでした。
けれども、大学で文学や文芸を専攻するつもりはありませんでした。
純粋に文学が好きな人だったら、作家の研究は楽しいと思います。
しかし、私は書く側になりたかったので、文学に関する知識を詰め込むのではなく、小説家に必要な経験をとにかく積もうと思ったのです。
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かつて、かの夏目漱石は小説家を希望する青年に「ウィンドーショッピングは好きか?」と尋ねたといいます。
その青年は「ウィンドーショッピングをする時間があったら本を読みます」と答えました。
すると漱石は「君は小説家には向かないからやめた方がいい」と諭したそうです。
そんな逸話があるくらい、小説家になるためには知識よりも経験の方が大切だということです。
人の言動には元々敏感でしたが、賞を獲得してからはますます人の深層心理や行動心理を考えるようになりました。

そんな時に、占い師にスカウトをされたのです。
実は、私の人生において、占い師にスカウトをされるのは三度目なのです。
一度目は生まれてすぐに占い師から、二度目は友人と一緒に占ってもらった占い師から、そして三度目も占い師でした。
三度もスカウトをされるのは、きっと何かの縁なのかもしれないと思ってお受けしました。

占い師として様々な年齢や職業の人の悩みを聞いているうちに、悩みの形は様々であっても、それらはすべて『人間関係』に原因があるんだと分かりました。
人間関係のうちの一つに恋愛があると思いますが、恋愛で傷ついている人はその傷が治ったとしても、不思議なことに少し経つと同じようなことでまた傷ついてしまいます。
そして、相手が替わったとしても、同じ失敗を繰り返してしまうことも多いんです。
相談を受けるたびに「なんでだろう」と思っていたのですが、表面の傷が治ったとしてもその奥底にある原因が取り除かれない限りは、また繰り返してしまうんだということを学びました。

まるで、定期的にできるおできみたいですね。
膿を吸い出してしまうと、患部は一時的によくなったように見えますが、時間が経つとまた膿んできてしまいます。
膿になる原因を取り除かないことには、延々と繰り返すだけで良くなりません。
悩みの相談を受けながら、傷つくことになった原因を探り当てることができると、その人の長年の苦しみから解放してあげられることが分かりました。
自分の洞察力にも自信を持てるようになった頃、レンタル彼女のキャストたちをよりいっそう魅力的にする役目を得ました。

自分の本当の人生を生きること ~水城咲~


デビューした頃の水城咲は、「はい」が小さな声でやっと言える程度の意思表示しかできませんでした。
常に受身で、自分から話しかけるなんて到底できない『暗い子』という印象でした。
話下手の自覚が強かったので、お客様との会話が続かなかったらどうしようと、常にビクビクしていたと思います。
会話に詰まってしまった時に困らないよう、話題を書いたカードを持ち歩くように言い含めていたくらいですから……。
実際に使ったことは数えるくらいかもしれませんが、『カードがあるから大丈夫』という自信が湧いてくるような、お守りの役目は果たしてくれていたと思います。

元々人と話すことを避けてきたということもあったのですが、何度もよく話を聞いてみると、本当は話したいこともあるし、お客様にも楽しんでもらいたい気持ちが強いことも分かりました。
けれども、明るい妹の影にかくれて生きてきた癖が抜けなくて、自分が人を明るく照らすような存在になれると思っていませんでした。
その自信のなさにつながる原因はなんだろと探っていくと、妹と同じように親から愛されなかった寂しさや、本来の自分を押し殺して生きている違和感を感じられました。

子供の頃に得たかった愛情を親から得られないと、無価値感を感じてしまってどうしても自信がなくなってしまいます。
相手の顔色をうかがって常にビクビクするようにもなり、そんな自分に嫌気がさしてしまいます。
私も子供時代が寂しかったから分かるのですが、幼少期に愛されなかった分は、実は自分自身で満たすことができるんです。
子供の頃にダメだと言われて買ってもらえなかったものを手に入れたり、禁止されていたお菓子を大人買いしたりというのもその一種ですが、子供の頃に妹に親を独占されて甘えられなかった分、自分で自分を甘やかすことを提案しました。
自分自身が自分自身を受け入れ、一番いたわってあげることが大切なのです。

すると、マイナスに振れていた思考が、徐々にプラスへと転じて来るのが分かりました。
有益になるような本を与え、感じたことをちゃんと表現できるように訓練をしたり、怖いと思って回避したいことがあっても、実際はそれほど怖いことではなかったという経験を積んだことが自信になったのだと思います。
次第に声も大きくなり、笑顔も増え、やがて皆の印象通りの『明るい咲ちゃん』に変わることができました。
けれども、それは変化なのではなく、本当の自分を取り戻しただけなのです。

自分の本当の人生を生きること ~大森碧~


そして次に取り掛かったのは、大森碧の改革でした。
特に入店したばかりの頃は、意志薄弱でリアクションが薄く、喜んでいるのか困っているのかも分かりにくい程でした。
はじめは声やリアクションを大きくさせようと心を砕いたのですがなかなか改善されず、何度も話し合いを繰り返すうちに、これは心的な問題ではないかと感じました。
話をよく聞いてみると、子供の頃にひどいいじめに遭っていて、その時の傷がまだ完全には癒えていないようでした。
そのことから、『私なんかがほがらかに笑っても誰も喜ばないんじゃないか』と、ずいぶん後ろ向きでした。

一見して社交的に見えたため、その傷にすぐに気づいてあげられなくて、私は「早く気づいてあげられなくてごめんね」と謝ったのを今でも覚えています。
けれども、私にその過去を話すことで、ずっと抱えていた闇を解放し終えた後の顔は、清々しくてどことなく頼もしくも感じました。
人から嫌われたくないという気持ちは尊いものですが、自分を殺してまで相手に合わせようとすると、自分がますます苦しくなる一方です。
とはいえ、人から嫌われたくないと思ってしまう感情を完全に失くしてしまうのは難しいことでした。

通常、自分の欠点を笑われると傷つくものですが、人から嫌われたくないという感情が強い人は、欠点を知られるのを恐怖に感じます。
そのため、なんでもないという顔をしてしまう人が多いのですが、そこはあえて積極的に話していくよう伝えました。
自分がいじめられていたなんてことを告白するには勇気がいると思います。
人に話すことで傷をえぐるような行為にもなりかねません。
けれども、過去の辛い思いを人に話すことは『昔の私って傷ついていたんだ』と、自分を肯定することになるので、昔の自分と決別ができる行為でもあるのです。

いじめを引きずっているお客様や、いじめのせいで自信をなくしてしまったというお客様に、思い切って自分自身の過去を話してみると共感を得てもらったようでした。
特にまだ過去の挫折から立ち直れていないようなお客様に対しては、親身になって励ますということができるようになりました。
自分の辛い経験が人のためになることが分かったり、その経験が好意的に受け入れられることで、喜びを感じたようです。
それまでは、『嫌われたくない』という恐怖心から自分の意見など一つも言えず、ただ丁寧に接するだけだったのに、自分の経験をベースにお客様と本音で話すことができるようになりました。
それから徐々に本来の自分を取り戻したようでした。

お客様も主人公に


『自分が我慢すればなんとかなる』という生き方は、果たして本当にその人の人生を生きているといえるのでしょうか。
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自我を抑えた結果、『なんだかモヤモヤする』『本心は違うのに』『いい人でいないといけない』『どうしたいのか分からない』と、自分の人生であるのに他人の価値観を当てはめられて生きてしまっている人は多いです。
他人から見たら順調に思われる道を歩んでいても、自分自身は充実感がなかったり、何か違うと感じていたり、自分を窮地に追い込んでしまったりと、自分の人生に違和感を感じている人は少なくないようです。
そして、ふと自分の人生を生きていないと気づいた時には、色んな感情が糸のように絡まってしまって、一人で解くのは困難だったりします。

一人で問題を断ち切ることは大変ですが、苦しんでいる人が楽に呼吸をできるよう、一つづつ糸を解いてあげたり、道を整えたりといったお手伝いはできるのかなと思います。
私は小説家でもあるので、小説を書いたりもしますが、小説の主人公は何かしらのコンプレックスにさいなまれている人ばかりです。
書き手として『どうしてこうなってしまったのだろう』『どうしたいのだろう』『なぜこういうことを言うのだろう』と主人公のことを考えながら、お話を進めていくのです。

レンタル彼女と小説家では一見して違う活動に見えるかもしれませんが、お客様やキャストと接する時も小説を書く時も基本は一緒です。
『どうしてこうなってしまったのだろう』『どうしたいのだろう』『なぜこういうことを言うのだろう』と考えながらお話をしていきます。
そう考えたら、私がレンタル彼女として接するお客様は小説の主人公になりますね。
小説を書くようにお客様を主人公にしながら、これからもお客様の人生を一緒に見つめていきたいなと思っています。

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